ポスター印刷で定番、マット紙について知ろう
2023/11/30 00:00
マット紙用途イメージ
マット紙用途イメージ

ポスター用紙の中では低価格で、どんな水性プリンターにも適しているマット紙について、
改めて特徴や用途をご案内させていただきます。

マット紙とは?

マット紙は表面がマット調でつや消しの印刷用紙のことです。
普通紙と比べると厚みがあるため、印刷時ににじみにくく、表面にインクの受理層をコーティングしているため発色も綺麗です。
厚みは120μ程度の薄手のタイプから210μの厚手まで、ご用途や予算に合わせたラインナップがあります。

一般的によくポスターで使われるものは、200μ前後の厚手マット紙が多いです。
また、短期掲示でできるだけコストを抑えたい場合や、ポスターパネルに入れて使うために紙の強度やコシが不要なシーンでは120μ前後の薄手マット紙を使うケースも多いです。

幅広く使えるコストパフォマンスの高い用紙ではありますが、マット紙は紙素材なので、耐水性や耐候性はありませんので、屋内掲示用のポスターでご使用ください。

マット紙用途イメージ
マット紙用途イメージ

マット紙とコート紙は違う

類似した商品で、「コート紙」という名称の用紙があります。
コート紙は、オフセット印刷で作成するパンフレットやポスター等でよく使われている、少し光沢感やつや感のある印刷用紙のことです。
表面に光沢感がありマット紙とは風合いが全く異なりますので、ご注意ください。
コート紙に近い風合いをお探しの際は、当サイトでは、紙ベースの半光沢フォト紙がオススメです。
こちらは印刷会社様には色校正用としてご使用いただく事が多いです。

マット紙の主な用途・メリット

主な用途

・屋内ポスター
・トップボード
※一般的にはグラフィックや文字がメインのデザインでお使いいただくことが多いです。

メリット

・コストが安い
・インクの発色が綺麗で滲みにくい
・光が乱反射がしないので見やすい

マット紙用途イメージ

おすすめ商品

糊付きロール紙を選ぶときのポイントをご紹介!
2022/08/09 00:00
糊の種類メイン画像

糊付きロール紙を選ぶときに、糊の種類が多くて迷ってしまう。ということはありませんか?
糊の色や特長によって得られる効果が違いますので、一緒に学んでいきましょう!

そもそも糊付きロール紙ってなに?

ポスター用紙には大きく「糊なし」と「糊付き」の2種類があります。
糊なし用紙はコストが比較的抑えめで、ポスターパネルに入れて設置をしたり、画びょうなどで壁面へ掲示するなど、+アルファで部材が必要になることが多く1つ工夫が必要です。
今回ご紹介する糊付きロール紙は、少し価格は高くなりますが、裏面がシール状になっているので、そのまま壁に貼り付けたり、スチレンボードなどにそのまま貼ることでパネル作成ができます。
また、用紙と糊の素材によっては窓ガラスなどに施工ができるので装飾の幅が広がります。

糊の種類と特長

当店でも糊付きロール紙にはたくさんの種類があります。
簡単にそれぞれの特長をみていきましょう。

まずは糊の色から…

グレー糊/シルバー糊

剥離紙を剥がした裏面がグレー色=灰色の糊のことをいいます。 糊付きロール紙はこのタイプの種類を見かけることが多いです。 糊自体が灰色のため、施工場所に模様や文字、色があっても、下地の影響が少なく、印刷物の邪魔をしません。

グレー糊/シルバー糊

透明糊

その名の通り、裏面が透明な糊になっています。 糊自体に色が無いので、下地の影響を受けますが、ガラス面など糊の色を見せたくないときには便利です。 ウインドウ装飾などポスターの裏面が見えてしまう場所で使われる事が多いです。 用紙自体が透明なPETタイプの場合、同じく透明糊が使われています。

透明糊
次は糊の特性について…

強粘着糊

一般的に使われることが多い、強力タイプの粘着剤です。一度貼ってしまうと貼り剥がしが難しいです。 そのため、トップボードやパネル貼りなど、剥がれては困る店内装飾のPOPに使われる事が多いです。

強粘着糊

再剥離糊

用紙を貼り付けた後、糊残りが無く、きれいに剥がせる粘着剤の事をいいます。 一時的に貼りつける場合や、後で剥がす必要がある場合などにはおすすめです。 壁面への短期ポスターなどに使われることが多いです。 強粘着と比べてきれいに剥がせますが、100%糊残りしないことを保証するタイプではないのでご注意ください。

再剥離糊

マトリクス糊

日榮新化が開発した粘着剤です。特殊粘着加工(マトリクス加工)により粘着剤面に無数の小凸部を形成させており、その縦横に走る極細の溝からエアーや断面図ガスが抜ける構造になっています。 粘着性もありながらエア抜けにもすぐれた糊剤です。屋外のステッカーなどに使われることが多いです。

PR糊(吸着糊)

PRとは「Perfect Removable(完全再剥離)」の略です。 その名の通り、長期掲示後に剥がしても一切糊が残りません。 スマホの画面保護シールのように静電気で吸着するタイプのため、凹凸のある下地への施工はできない場合があります。 素材に全く糊が残らないことから、ガラス面への装飾や商品に直接貼り付けるプライスカードなどに人気です。

PR糊(吸着糊)

PRドット糊

基本構造はPR糊と同じで、粘着剤面に無数の凹凸を形成しており、その隙間からエアーが抜けるので気泡も解消しやすく、施工性の高い製品です。 平滑な面に対しては最も簡単に施工できる製品です。 従来職人さんに施工をしてもらっていた床シートや窓ガラスの装飾も、店舗のスタッフの方で簡単に施工していただけます。

PRドット糊

糊付きロール紙の活用事例

最後に、糊付きロール紙を活用した事例をご紹介します。

  • 活用事例1
    透明PRドット糊

    見用紙も糊も透明なので、ガラス面に違和感なく施工ができ、華やかなウインドウ装飾が作り出せます。

    透明PR(再剥離)ドット糊事例
  • 活用事例2
    吸着クロス

    糊がほぼ残らないので、商品にそのまま貼り付けられます。プライスカードや販促POPにおすすめです。

    吸着クロス事例
  • 活用事例3
    合成紙グレー糊

    強粘着なので、紙が剥がれてしまっては困るようなPOP製作におすすめです。店内装飾のパネル貼りやトップボードなどに使われることが多いです。

    合成紙グレー糊事例

糊付きロール紙おすすめ商品一覧

光沢紙と写真用紙は別物?写真用紙の種類を知ろう!
2021/10/27 00:00
防炎クロスメイン

光沢紙は、表面がグロス調で光沢感のある印刷用紙です。
印刷時ににじみにくく、表面にインクの受理層をコーティングしているため発色も非常に綺麗です。
写真印刷に向いており、モデルや食べ物の写真をメインとしたデザインのポスターを印刷する場合や、高級感を出したい場合は光沢紙や半光沢紙が最適です。


厚みは174μ程度のスタンダード光沢紙から265μのプロフェッショナル光沢まであり、
キャストベースとレジンベース(RCコート)の2種類のベース基材があります。


このページでは、ベース素材(キャストベース・レジンベース)の違いのご紹介と、おすすめの用途をご案内いたします。

意外と知らない用紙の違い

種類 特徴
キャストコート(紙ベース)

紙ベースのロール紙表面に、コート層で加工した塗工紙です。
光沢紙の中ではコストパフォーマンスに優れた素材です。

レジンコート(RCコート紙)

ベースとなる紙の両面が、ポリエチレンからなるレジンコート(RC)層に挟まれている塗工紙です。
RC層のおかげで、水分の影響を受けにくいためコックリング(波打ち)が少なく、ベタ塗りでも色のムラや波打ちなく綺麗にインクが乗ります。
また表面の平滑性も非常に高く、巻き癖も付きにくいためカールしにくい素材です。
仕上がり重視の写真やポスターの印刷に最適です。

用紙の違い

用途別のオススメ用紙一覧

高級感や重厚感が求められるアルバム、ポスター、写真集などには、コシがありしっかりとしている厚手のプロフェッショナル光沢フォトロール紙がオススメです。
飲食店メニュー、冷蔵ケース周りは、品質・コスパ共にプレミアム光沢フォトロール紙【R3】がオススメです。
さらに日替わりPOPやコスト削減をされたい方は、エコノミー光沢紙がオススメです。

商品名 エコノミー光沢紙 プレミアム
光沢フォトロール紙【R3】
プロフェッショナル
光沢フォトロール紙
種類

キャストコート層

レジンコート層
(RCベース)

レジンコート層
(RCベース)

厚み

190μ

205μ

260μ

コスト

冷ケース周り掲示
※ラミネート加工推奨

写真

ポスター

日替わりPOP(コスト重視)

商品リンク

光沢紙・半光沢紙について

光沢紙には光沢具合を少し抑えた半光沢紙もあります。
光沢感を抑えた加工をしており、光沢紙に比べたら若干のツヤ感が残る程度で落ち着きのある仕上がりです。
光の当たり具合によっては反射してデザインが見えにくくなる箇所が出てくる可能性もありますので、屋外掲示やライトの多い場所に掲示する場合は半光沢紙を使用するという選択肢もあります。

主な用途

屋内ポスター
トップボード
※モデルや食べ物の写真をメインとしたデザインには最適です。

光沢紙のメリット

・高級感がある
・しずる感がある
・インクの発色が綺麗で滲みにくい

当店取り扱い商品紹介

プレミアム 光沢フォトロール紙【R3】

写真の様な鮮やかさ。速く乾き簡易や短期のポスターに最適です。
RC層のおかげで、水分の影響を受けにくいためコックリング(波打ち)が少ない所も利点です。
速乾性に優れているため、用紙同士の張り付きの心配がなく、大量連続印刷も無人で行えます。
印刷物の無駄やプロッタを随時監視する人件費が低減できます。
簡易的なポスターや回転頻度の高い広告物の用途におすすめです。
出力は写真の様な鮮明画像を描きます。パネル・ポスター・写真・店内ショーケース装飾などにお使い頂けます。

取り扱いサイズ:
幅610mm×30M
幅914mm×30M
幅1067mm×30M
幅1118mm×30M
幅1270mm×30M
幅1524mm×30M

厚み:205ミクロン

sdgs

エコノミー光沢紙

キャストベースで光沢感のある用紙で、非常にコストパフォーマンスの高い用紙です。

取り扱いサイズ:
幅1067mm×30M
幅914mm×30M
幅1118mm×30M
幅1067mm×30M

厚み:195ミクロン

sdgs

プロフェッショナル 光沢フォトロール紙

高品質なRC光沢フォト紙です。
RC層のおかげで、水分の影響を受けにくいためコックリング(波打ち)が少なく、仕上がり重視の写真やポスターの印刷に適しています。
最厚手のコシの強いタイプで、カールが少ないタイプです。

取り扱いサイズ:
A1(幅610mm)×30M
A0(幅914mm)×30M
B0(幅1067mm)×30M
B0ノビ(幅1118mm)×30M

厚み:260ミクロン
重量:270g/m2

sdgs

まとめ

いかがでしたでしょうか?
光沢紙、半光沢紙は高級感があり、細部に渡る色彩表現にも優れている印刷用紙です。
複数の呼び方があり、混乱しがちな光沢紙ですが、理解できれば用途に合わせて選びやすいかと思います。 また、素材によって仕上がりに差が出ますので、求められるクオリティ・質感によって使い分けてはいかがでしょうか。
より高品質、高発色で印刷したい場合は光沢紙、半光沢紙をぜひ、お試しください。

関連ブログ一覧